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2026/04/20
趣味の話

レコードの魅力

「いちいち、面倒くさくないんですか?」
「面倒だから良いんじゃないの」
「えーーっ…」

宮沢りえさんとタモさんのそんな会話から始まる求人サイトのCMがありましたが、タモさんが大事そうにメンテナンスしているのはレコードでした。

レコード、聴いたことありますか?

世代がバレてしまいそうですが、私が10代の頃はレコードからCDへと移り変わる過渡期でした。
当時は「レンタルレコード屋さん」なるお店があり、気軽にレコードを買えない中学生の私は、時々レンタルしてはカセットテープに録音して聴いていたのでした。

20代まではCDをメインにレコードも聴いていたのですが、いつしかCDやMP3などのデジタル音源ばかり聴くようになり、レコードプレーヤーは手放しました。
40代で再度プレーヤーを購入したものの、まだ幼児だった頃の息子にスタートボタンを壊されてしまい、それ以降レコードは封印していたんです。
でも、最近また聴きたくなったのでプレーヤーを購入し直し、3度目のレコード生活を楽しんでいます。

一時期、レコードは衰退する一方でしたが、近年は人気が高まってきていて、2022年にはアメリカでのレコードの売上がCDを上回ったのだとか。
今は若者がその人気を支えているようで、2025年日本の年間アーティスト別のレコード売上金額一位はONE OK ROCKだったそうです。
一度廃れかけたものが、若者の手によって再度復活していくのは、中々胸アツな展開ですね。
カセットテープも人気が出てきていますし、世の中何が起こるのか、全く分からないものです。

レコードの魅力って何でしょうか?
私なりに、その魅力を挙げてみました。

ジャケットが大きく、モノとしての魅力がある。

CDはコンパクトゆえに保管・持ち運びするには良いのですが、所有欲を満たすという点ではレコードに軍配が上がりますね。
再生中のアルバムやお気に入りのアルバムのジャケットを部屋に飾ると、ちょっと気分も上がります。
書籍の丁装もそうですが、凝ったデザインのレコードは、芸術作品のように美しいものもありますし、ポスター感覚で部屋に飾りたくもなります。
「印刷物は数は減っても無くならない」と言われますが、アートの世界も印刷物は欠かせないですよね。


再生するまでのプロセスが楽しい。

タップやスクロール・検索などで、手軽に音楽が聴けるサブスクは便利で良いのですが、その手軽さゆえに聴き方がBGM的になってしまいがちです。
レコードの場合、ケースから取り出し、内袋を外し、そっとターンテーブルに置き、ホコリを取って、アームを再生位置にセットしてから針を下ろし、再生ボタンを押す。A面が終わったらひっくり返す…。
「面倒」と言えばそうかもしれませんが、これは好きな音楽を聴くための「儀式」なのであって、とても楽しいプロセスなんです。
この儀式を経て初めて聴ける音楽は、「一音一音丁寧に聴こう」という気にさせてくれます。
仕事や家事のタスクは便利になればなるほど嬉しいものですが、趣味の世界は便利になればなるほど、つまらなくなってしまう事がありますね。


サブスクでは得られない体験

上記「再生するまでのプロセスが楽しい。」の延長線上にある話ですが、ただ音楽を聴くというだけでなく、レコード盤の重みを感じたり、物理ボタンを押したり・ダイヤルを回したり、古いジャケットや歌詞カードの紙の匂いを感じたり、アートワークや回転する盤を眺めたり解説を読んだり…といった、五感(四感?)をフル稼働する感じにとても魅力を覚えます。
「音楽を聴く」以上の「体験」がレコードを聴く、ということの魅力のひとつだと思います。


A面・B面があり、良いタイミングで一息つける。

CDだと収録時間が最長76分〜80分、サブスクだと実質制限なしで連続再生されますが、レコードだとLPで片面30分位までなので、丁度良いタイミングで一息つけて、作品に向き合いやすいです。
個人的にはアルバムは収録時間が40分くらいのものが聴きやすくて好きなのですが、たまに70分オーバーのCDを買ったりすると、すぐに聴かなくなってしまうことがあるんですよね。
1時間を越えると集中力が途切れてしまうし、時間の確保も難しい…。


探していた中古レコードとの出会い

新作や現行品のものは比較的容易に入手が可能ですが、中古レコードの場合、探しているものが見つからないことが多々あります。
見つかったとしても予算オーバーで手が出ない、ということは日常茶飯事。
良いコンディション・手頃な価格で、探していたレコードに遭遇した時はとても嬉しいものです。
レコード探しは一期一会、と言うと大袈裟かもしれませんが、それに近い感覚でを楽しむことが出来ます。
実店舗で中古レコードを探すのは、まるで宝探しのようでワクワクしてしまいます。




レコードって音が良いの?

ひと口にレコードと言っても、最近リリースされたレコードなのか・古いレコードなのか。古いレコードならオリジナル盤なのか・再発盤なのか。洋楽ならUS盤なのか・UK盤なのか・国内盤なのか等々、色んなパターンがあり、物によって音質の差はありますが、一般的に「レコードは音が良い」と言われることが多いです。

私はすごく音質に拘りがあるわけではないですし、音楽を聴きたいだけなら、サブスクやCDでも十分だと思っています。
最近はサブスクでも、CDより高音質なハイレゾで配信されている音源も増えてきているので、サブスクもあなどれません。

レコードは「音に温かみがある」「音圧がある」「低音が豊か」など、色々ポジティブな意見を目にしますし、実際そうなのかもしれません。
ただ、「音が良い」というワードだけを目当てに、初めてレコードを聴くと、がっかりする人も一定数いるような気がします。
なぜなら、CDやサブスクなどのデジタル音源はクリアでノイズが無く、とても綺麗だからです。
アナログのレコードは、新品のうちはそうでもないのですが、何度も聴くうちに盤面に汚れが付いてきて、プチプチ音がしたり、音質が悪くなったりして、デジタルのようなクリアさは感じないかもしれません(しっかりメンテナンスするとかなり復活しますが)。
新品でも音のクリアさで言うと、デジタルの方が上かな、という印象です。


それでもレコードにはデジタル音源にはない魅力があるのです。
私なりのレコードの音の魅力を挙げるとこんな感じです。

・生音を聴いている感覚に、より近い。
 (レコードは音楽を体全体で聴いている気がして迫力を感じるが、デジタルだと、そこまでは感じない)
・音量を上げて再生しても、うるさく感じない
 (デジタルだとうるさく感じる)
・長時間聴き続けても、疲れない
 (デジタルだと疲れる)

オーディオマニアではない私が音質について文章にするのはとても難しいのですが、聴いていて心地良いのは、デジタルよりもアナログの方だと思います。
ただし、レコードのポテンシャルを最大限に引き出すには、オーディオシステムやレコード盤に高額な投資をしたり、オーディオを設置する環境を整えたりしないといけないようなので、私の場合は「レコードってなんか、ええ感じやん」程度にユルく楽しめれば良いかなと思っています。

以前、「デジタルは高音質、アナログは好音質」みたいなことがネットに書かれているのを見かけましたが、なるほど!と感心しました。
フォーマットが何であれ、それぞれに長所と短所はあるので、自分が好きなものを好きなように聴くのが一番ですね。
音質はとても重要ですが、音楽にはもっと大切な事があると思うので、音質ばかりに目を向けず、音楽を楽しんでいければ良いなと思います。

興味のある方は是非、レコードの世界に足を踏み入れてみて下さいね。
ではまた👋

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