にしよど探検隊 Vol.1「矢倉緑地」
啓文社の大阪本社は大阪市西淀川区(以下、西淀)にあります。
皆さんは西淀を訪れたことはあるでしょうか?
西淀の主要駅の一つ、JR塚本駅は大阪駅から1駅と、アクセスはとても良いのですが、意外に西淀を訪れたことがない人も多いのではないでしょうか?長年西淀で仕事をさせて頂いている身としては、もっと多くの人にこの街のことを知って欲しいと思っています。
そこでこのブログを通して西淀の魅力を伝えるべく、シリーズ「にしよど探検隊」を始めることにしました。
不定期のスローペース更新(年に1回くらい?)になる予定ですが、よろしくお願いします!
にしよど探検隊、最初の目的地は「矢倉緑地」です。
矢倉緑地は淀川と神崎川の河口部にある公園で、2000年9月に開園となったので、かなり新しい公園ですね。
アクセス方法ですが、淀川右岸の河川敷を河口方面に突き進んで行けば辿り着くのですが、途中に車止めがあって車が侵入出来ないようになっているので、基本的に自転車・バイク・徒歩での訪問となります。(矢倉緑地に隣接する野球グラウンドの利用者は車止めを外して車で進むことは可能)
そして徒歩の場合ですが、最寄駅の阪神なんば線「福駅」から行く場合、片道約40分の距離となります。中々良い運動になりそうですね…。
場所的にサイクリストの目的地や休憩所としても利用されていて、ロードバイクで訪れる方も多いです。
では、ここから実際に訪れた際の写真を添えて矢倉緑地を紹介していきます。
公園入口手前にある潮だまり。
公園内と公園入口の手前にいくつか潮だまりがあります。干潮時は干上がってしまうこともありますが、満潮時は潮が溜まります。
水位が上がって来ると、カニやテナガエビ、小魚などが入ってきます。
潮だまりでは、生き物を網で獲ったり観察したりするのはOKですが、釣りは禁止されています。
潮だまりで遊ぶ子供、野鳥等の動物たちが、水辺に無くした釣針や釣糸で怪我をしないよう、しっかりルールを守りましょう。
入口
入口付近にある看板
入口を少し進んだ所に斜め右へ進む坂道がありますが、その坂道をスルーして淀川沿いに進めば、そのまま海側に辿り着きます。
今回はまず海側へ進んでみましょう。
左に淀川、奥には大阪湾が見えます。
ここで後ろを振り返ると、奥の方、左側に梅田の街並みが見えます。右側の街並みは此花区です。
海側に辿り着きました。
目の前には阪神高速5号湾岸線が走っています。
海が西側に面しているので、夕暮れ時に訪れると、沈みゆく太陽とキラキラ輝く水面がとても綺麗です。
コンクリート護岸のない海水面と接する公園は大阪市内では珍しいとか。
この人工磯や公園内で使用されている石は、岡山県の犬島石だそうです。
この辺りは季節や時間帯によって、釣り人で満席になることもありますが、混雑時以外に訪れると釣り人は比較的少ないです。
混雑する季節は夏〜秋、混雑する時間帯は朝早い時間帯から大体10時位まででしょうか。夏になると夜、ウナギ釣りをされる人も多いと聞きます。
季節によりますが、ここではクロダイ・キビレ・スズキ・サヨリ・ハゼ・ウナギ・アジ・サバなど様々な魚が釣れます。狙って釣る人は少ないですが、エイ・ボラ・フグも釣れます。
神崎川河口部
海側に面する一番大きな潮だまり。
奥の方、右側に舞洲のゴミ処理場が見えます。
先ほどスルーした坂道に戻り、坂を登って行くと、丘の上にトイレ・あずまや(休憩所)・野鳥観察所・芝生広場があります。
ちなみにわざわざ戻らなくても、海側まで来れば、丘にアクセスできる近道がありますので、園内マップを参照下さい。
トイレ
あずまや(休憩所)
木々に囲まれているので、風が吹けば夏でも比較的涼しく過ごせるかもしれません。
逆に、ここから海の景色が見たくても、木々に隠れてあまり見えないのが少し残念です。
野鳥観察所
季節ごとに色んな野鳥が訪れるようですね。残念ながらこの日は観察所から鳥の姿は見れませんでしたが、代わりに猫が居ました。
真夏の暑さでバテているのか、溶ける寸前のご様子…。
芝生広場
今回訪れた時は草が生い茂っていて、芝生広場っていうより草むらでした…。
以前訪れた時は手入れがされていたのですが、定期的に草は刈り取られるのでしょうか!?
矢倉緑地には遊具や砂場等、子供向けの施設はありません。
小さなお子さんと遊ぶとなると、潮だまりでエビやカニ等を獲ったり、釣りをしたり、虫捕りをしたりって感じでしょうか。
ボール遊びは水辺が近いのでオススメできませんし、公園のスペース的にもちょっと難しいかもしれません。
あと、公園といえば各所にベンチが設置されているものですが、ここはベンチの数が少ないです。
ベンチがあるのは、あずまやとトイレの周りくらいでしょうか。
所々に座れそうな大きな石もありますので、短時間ならそこで休憩するのもアリかもしれません。
芝生広場が手入れされていれば、レジャーシートを敷いてのんびり休憩も出来ますが、今回は草が生い茂っていたので、難しそうでした。
【注意事項】
この記事のタイトル画像に「君は生きて帰れるか!?」と冗談半分でコピーを入れましたが、あながち冗談とも言いきれない注意点があります。
それは、公園内には自動販売機は無く、近くにコンビニも無いということです。
なので、長時間滞在される予定の方は、必ず飲み物や食べ物を持って行って下さいね。
駅から徒歩40分の距離ですから、仮に真夏の炎天下に訪れ、喉が渇いてしんどくなってきても、飲み物を直ぐに買うことが出来ないので、要注意です。
とは言え、トイレの前に水道は有りますので、ここで水分補給は出来ます。足洗い場もあるので、潮だまりで遊んだ後は、足を洗えますね。
矢倉緑地の紹介は以上となります。
如何だったでしょうか?
遊具がない分、大人向けな感じの公園にも思えますが、お子さんと一緒に水辺の生き物や虫、鳥などを相手に遊ぶのも楽しいと思います。
コンパクトに持ち運べるキャンプチェアを持って行って、チェアリングをするのにもピッタリなロケーションですね。
穴場中の穴場とも言える、不思議な魅力のある公園なので、興味のある方は是非一度訪れてみて下さいね。
ではまた。