より美しく、細部まで鮮明に表現できる高精細印刷の魅力
「美術作品の質感をリアルに表現したい」「ヘアモデルの髪の毛をもっと繊細に印刷したい」「モアレを抑えたい」など、細部にこだわりたいシチュエーションでおすすめするのが高精細印刷です。
通常のカラー印刷ではAM175線で印刷されることが一般的ですが、240線や300線などの通常より高い線数で製版をすることで、高精細な印刷が可能になります。
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AMスクリーン(175線) -
AMスクリーン(300線)
AM175線と300線の網点の比較
網点が細かい為、画像の質感や細部までの忠実な再現が可能です。
ディティールの再現性にこだわった写真集や記念誌、緻密な写真を使ったパンフレットなどの印刷に最適です。

高精細印刷の特徴
- 1. ディティールの再現性が高い
- 細かな素材感や細い線が非常にシャープで、つぶれることなくクリアに印刷することが可能です。
被写体の持つ繊細な質感やディテールをリアルに表現できる為、高級感を求める印刷物に最適です。 - 2. 「モアレ」や「ロゼッタパターン」の軽減
- 網点が細かくなることにより、175線では気になっていた「モアレ」や「ロゼッタパターン」が目立ちにくくなり、高品質な印刷が可能となります。
- 3. 豊かな色彩表現
- 高精細印刷は色の濁りが軽減される傾向にあります。その為、彩度が高く、より豊かな色彩表現が可能になります。
高精細印刷のデメリット
上記のように高精細印刷にはメリットも多いですが、実はデメリットもあります。
網点が細かくなるほど、ドットゲイン(印刷時の網点の潰れ)の数値も高くなるので、印刷によってはのっぺりした印象になってしまうことがあります。
その為、網点やドットゲインの管理が必要になります。また、175線での印刷に比べ、印刷オペレーターの技術・経験や機械のメンテナンス等が必要になる為、高精細印刷をご希望の際は、事前にご相談されることをお勧めします。
175線でも十分綺麗に印刷することが可能です。通常の印刷物であればそこまで近づいて見ることはない為、高精細印刷はここぞという時に利用したいですね。
弊社でも標準の印刷としては175線を使用し、お客様のご要望に応じて高精細印刷をさせて頂いております。
